JAPAN
日本
戦後、アメリカ文化の流入により、
プロセスチーズの消費が増加。
1964年に開催された東京オリンピック後には、
フランスから空輸された
多様なチーズが食卓を彩りました。
そんな時代背景とともに、近年、
日本のチーズ文化は発展してきました。
FEATURE特徴
日本の乳製品の歴史は7世紀ごろから始まります。ただし、江戸時代までは、天皇を頂とする皇族や貴族、一部の大名などの間で、滋養強壮などに役立つものとして愛用されていました。本格的に酪農が始まったのは、明治時代の北海道から。その後、第二次世界大戦後、アメリカの占領下時代にプロセスチーズの消費が拡大。そして1964年に開催された東京オリンピックを機に、フランスからチーズの空輸が始まり、ソフト系をはじめ、さまざまなタイプのヨーロッパチーズが輸入されたました。現在ではチーズを食べる習慣が定着し、日常的に食卓に並ぶようになりました。
CHEESE FOOD CULTUREチーズの食文化
かつてはホテルの西洋料理や、外国人シェフなどからチーズ料理を学んできました。しかし、日本人の味覚に合うものを作ろうと、1980年代に和の素材を取り入れる試みが始まります。ゴーダの味噌漬けやたまり醤油漬け、海苔を巻いたり、和え物にカッテージチーズを合わせたりと、箸で食べるチーズ料理が続々と誕生しました。