CASARRIGONI カザリゴーニ
ロンバルディア州
イタリアを代表するウォッシュチーズ「タレッジョ」で有名なカザリゴーニ社。ミルクの生産から熟成までタレッジョ渓谷で行うことにこだわりつづけています。
時代の流れに逆らうように。
イタリアのDOPチーズの3割がつくられているロンバルディアは、ワインの生産量よりミルクの生産量の方が多いといわれるほど乳製品の製造が盛んな州です。土地の半分は山や丘陵地が占めており、多くの山岳地帯でチーズづくりが行われていましたが、今ではアクセスの良い平地での製造が中心です。カザリゴーニ社では、そんな時代の流れとは逆にタレッジョ渓谷での製造にこだわり続けています。
高地での語らい。
標高2,000メートル以上の高地に、山に強いブルーナ・アルピーノを5月~9月の期間に放牧し(冬は寒いため室内で飼育し、妊娠期間中の牝牛も基本的に室内での飼育です)、搾乳してチーズをつくっています。良質なミルクを使ってつくられたタレッジョの味わいを引き出すのに重要な熟成も、30年の経験に培われた方法でチーズと語らうかのごとく状態をていねいに確認しながら行われます。
プレアルプスで生まれた誇り。
豊かな自然の残るプレアルプスにあるタレッジョ渓谷で生まれた「タレッジョ」の芸術的ともいえる、なめらかな舌ざわりとデリケートなミルクの甘み、酸味のバランスがとれた深い味わいは、原料乳のポテンシャルを最大限引き出されていいます。タレッジョ以外にも、「クアルティローロ ロンバルド」や「サルヴァ クレマスコ」といった伝統的な地元のチーズを中心に、フレッシュチーズやブルーチーズなどバラエティ豊かに手がけています。