PACCARD パカール
ローヌ・アルプ圏
「ルブロッション」、「ボーフォール」、「アボンダンス」など、滋味深いハードタイプの熟成専門業者として、サヴォワを代表する存在のパカール社。山生まれの個性的な力強いチーズをつくり続けています。
はじまりはルブロッション農家から。
創業者のジョセフ・パカール氏はルブロッション農家に生まれ、幼少期から培った経験、知識と技術を生かし、18年にわたり熟成士として協同組合で腕を磨きました。そして1990年、サヴォワに誇りを持つジョセフは、オート・サヴォワ、アラヴィス山塊にある標高1000メートルの故郷マニゴ村に念願の熟成庫を建て、サヴォワチーズ熟成専門業者として独立。
日々の研鑽。
長年にわたり顧客の要望を聞き信頼を築きあげてきたジョセフは、顧客だけでなくトーヌ渓谷にある30軒の農家や小さなフリュイティエール(チーズ製造所)の職人とも日々情報を分かち合い、協力してよりチーズをより美味しいものにするために研鑽を重ねていきました。ジョゼフはクオリティの優れたそれらサヴォワチーズを集め、状態を確認しながら手間暇かけて昔ながらにエピセアの板の上で熟成をしています。
チーズ界で確固たる地位を。
創業から10年、会社は成長し2000年からは2人の息子、兄のジャンフランソワが営業を、弟のベルトランが熟成の仕事に加わり職人技を受け継ぎ、家族の力を合わせて変わらぬ品質を保ち続けています。1993年にパリ農業コンクールに始めて出品して以来、ジョセフ・パカール社の熟成したフェルミエ製のルブロッション、シュヴロタン、アボンダンスは毎年メダルを獲得し、合計で金賞15個、銀賞11個、銅賞6個も受賞、2004年には本大会で最優秀賞も獲得するほど安定的に評価され、世界中の名だたるチーズ商より厚い信頼を得ています。