AGOUR アグール
アキテーヌ圏
豊かなコクと自然の滋味にあふれた羊乳製ハードチーズで有名なアグール社。スペイン国境に近いバスク地方の家族経営の工房です。
はじまりは未来への約束から。
スペインとの国境も近いバスクの美しい草原の中に建つアグール社の始まりは1981年。創業者のジャン・エチュレク氏は、羊飼いたちの生活力を安定させるためには品質の高い一流のチーズを製造することが競争力を高めると考えました。資金不足のため、50名の羊飼いを集めて、未来においてチーズが売れることを約束するから一緒に事業を始めないかと持ちかけ、半数の羊飼い達が賛同し、数ヶ月もの間、約束を果たせるかどうか分からないチーズをつくり続けました。
バスク地方を代表するつくり手へと成長。
協力をしてくれた羊飼い達は3年もの間ミルクを提供し続け、プロジェクトを支えました。みんなの協力と努力の結果、チーズも改善に改善を重ね、より品質の高い良いものを製造できるようになり、チーズ工房は大きくなっていきました。今では15軒の農家と契約する大きな企業へと成長。バスク地方のチーズのスペシャリストであり、地元のテロワールの代表的な会社へとなりました。
チーズを通してバスク文化を世界へ。
2006年、社長はジャンの息子ペイヨへと移ります。誇るべき父の情熱を強く受け継ぎ、親子で2009年に放牧地であるイラティの森に新しい工房を建設。ペイヨは父亡き後も羊農家との会話はバスク語で語り、チーズを通してバスクの文化を世界へ発信し続けています。