ENGLAND
小さな島国ながら、気候は変化に富み、
各地方で郷土色豊かな食文化が花開いています。
近年においても伝統的なチーズ作りが盛んで
生産者も増え続けています。
FEATURE特徴
夏は涼しく冬は暖かい海洋性気候で、国土の大部分は農地と牧草地です。特に南西部は1年を通じて雨が多く、牛や羊の飼料用牧草にも恵まれています。鉄道が敷かれるまで、どの農家でもチーズ作りが盛んでしたが、その後近代化が一気に進むと、チーズを作る農家は激減。そこで、乳および乳製品の生産量を再生するため、1933年にMMB（ミルクマーケティングボード）を設立。乳の供給と需要を調整し、伝統ある土地のチーズをコントロールする役目を果たしました。これ以降、伝統的なチーズ作りが見直され、生産者も増え続けています。現在は、ブリティッシュ・チーズ・ボードがチーズの普及に努めています。
CHEESE FOOD CULTUREチーズの食文化
ヨーロッパ諸国の中ではチーズの消費量が少ないイギリスですが、パイやグラタンなど、オーブンを使用する料理には、多様なチーズが使われています。また、牛乳やチーズのほかにも、スコーンに添えて提供されるクロテッドクリームなど、さまざまな乳製品が親しまれています。
