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今月のチーズのお話

2020 February

ブラン デュ マキ Brin du Maquis
ブラン デュ マキ Brin du Maquis

掲載日:2020/02/19

ブラン デュ マキ Brin du Maquis

ブラン デュ マキ Brin du Maquis 

コルシカ島のチーズの歴史は6世紀まで遡ります。羊の頭数は人口の約5倍で、200種類もの植物があります。チーズの名にもついている灌木群「マキ」は標高500m位まで生い茂り、色とりどりの花を咲かせます。乾燥させたローズマリー、セイボリー(サリエット)、フェンネル、ジュニパー、赤唐辛子で覆われたこのチーズは、ハーブの香りが羊乳のコクと甘味に浸透し、力強く奥行きある味わい。
 海岸からすぐに岩山がそそり立つ美しいコルシカ島はギリシャ人、ローマ人、サラセン人たちの文化の洗礼を受けてきました。羊とチーズづくり、ワイン、オリーヴを伝えたのは紀元前6世紀のギリシャ人だと言われます。
 コルシカを表するチーズといえばふわふわのブロッチュを思い浮かべる方も多いと思いますが、ハーブがぎっしりとまぶされた「ブラン・デュ・マキ」もコルシカらしいチーズといえるでしょう。とはいってもその歴史は意外と新しいものです。1950年代、イル・ド・フランスにある会社、ワールドインベックスがバスティアから8kmほど南にあるチーズ工房に製造委託して生まれた「ブラン・ダムール(恋の芽生え)」がはじまりでした。徐々に人気を集めたこのチーズはパリのチーズ屋さんに並ぶようになり、コルシカを代表するチーズになっていきました。
 日本では1993年発売の「チーズ図鑑」に紹介されてから人気がでたようです。「ブラン・ダムール」は商標で守られていたために、他社でも開発が始まり、ハーブを変えて夢のある名前で販売をしてきました。フェルミエでは1997年に「フルール・デュ・マキ」、2008年に「サヴール・デュ・マキ」をご紹介しておりますので記憶されている方もいらっしゃると思います。
 今回ご紹介するのはブロッチュがおいしいことでも評判の「ラ・フィレッタ」社の「ブラン・デュ・マキ」です。製造は10月~翌年6月までの8ヶ月間。使われているハーブはセイボリー(サリエット)、ローズマリー、バジル、マジョラム、タイムです。ハーブが中までしみ込んでおいしくなるのは表面のハーブが乾きカサカサとして締まってきたころです。表皮にブルーグレーの自然のカビが生えてきますが、カビ部分は取り去ってお召し上がりください。合わせるワインは同郷のものはもちろん、プロヴァンスの軽やかな白ワインとの相性もおすすめです。また、ドライフルーツやイチジクのジャムともよく合うでしょう。