4月は可愛いチーズを持って
ピクニックに!!

春はいろんな食材に合うこの可愛いソフトタイプを持ってお外に出かけよう!!

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小ぶりな食べやすいソフトタイプの「サン マルスラン」。

トロっとなめらかなソフトチーズ「サン マルスラン」の故郷、ローヌ・アルプ圏。冬はミストラル(地方風)が吹き荒れ、夏は乾燥しきった土地柄です。狩りに出かけた、後のルイ11世となる皇太子を地元の木こりが助け、日ごろ食べている料理とこのチーズを振舞ったところ、皇太子がいたく感謝し、サン マルスランの名声が確立されたという逸話が有名です。商品としては15世紀頃に製造され始めたとされ、1870 年に自然豊かなローヌ河の東にあるサン・マルスランの町に鉄道が開通し、美食の町リヨンへとサン マルスランは広まりました。当初は山羊乳製でしたが、需要が増すにつれて山羊乳だけでは足りなくなり、20 世紀には牛乳製となり、外皮も顧客ニーズにより現在の白く美しいものになっていったようです。
熟成させたサン・マルスランを今日のように有名にしたのは、リヨンの中央市場にあるチーズ屋のリシャールという女性です。かの有名な料理人、ポール・ボギューズ氏が絶賛したことでさらにその名を広め、2013 年にはIGP(保護指定地域表示)を取得し、これを機にトロトロに熟成させて販売するフロマジェが増えていきました。134の乳製品生産者がチーズ製造用の牛乳を収集し、2020年には2,497トンのサン マルスランが販売されています。

フェルミエで取扱いのサン マルスランは、家族経営のロシャ社(Rochas)のもの。80gの食べきりサイズで、ヘーゼルナッツを思わせる香りも楽しめ、酸味がおだやかでミルクの甘みが感じられます。焼きたてのパンにひと切れのせてシンプルに楽しんでも、プラトーにしても、前菜からデザートまで好みのお料理にしても美味しくいただけます。くるみなどのナッツ類や旬のフルーツ、はちみつなどともよく合い、ワインなら柔らかな赤ワインのシルーブルやコート・ド・ブルイィなど、その他にも日本酒との相性も良く、暖かくなるこれからの季節に、屋外で楽しむのにもぴったりです。

ロシャ家の思いをチーズとともに。

地元で人気のチーズ生産者のロシャ社(Rochas)は、ヴェルコール山麓の麓、標高600メートルにある家族経営の会社です。1970年創業し、創業者のロジャー・ロシャから3代続く伝統を誇ります。EU 衛生基準により2000年に工場が改装され、生産量を少しずつ伸ばしていきました。農家製からのスタートでしたが、彼らが持っている乳牛だけでは乳量が足りず、近隣の農家から牛乳を買うことになったため、農家製は名乗れませんが、製造は丁寧で機械化はされていません。製造は、2代目ジャン・ノエル・ロシャさんから息子のフロリオンへと受け継がれています。フロリオンのお姉さんが販売管理を、末っ子が事務を担当し、週3回、サスナージュやグルノーブルのマルシェで販売をしています。2022年には店舗もオープンし、牛乳だけでなく山羊乳製のチーズも販売しています。

サンマルスラン村を中心とするこの地域は、年間平均気温9〜11℃、降水量800〜1100ml、南北に渡り風が吹きぬける土地で、地元の方達は、主に胡桃、たばこの葉、チーズの製造を生業にしています。ロシャ社の25ヘクタールの土地には放牧地と採草地があり、年にもよりますが、3月末から4月頃に放牧が始まり、9月か10月まで牧草地で過ごすそうです。夏の間は草刈りに追われ、急斜面には伝統の胡桃畑が3ヘクタールもあり、こちらも急斜面のため機械化できずに手作業で収穫、洗浄、選別など大忙しです。
「喜んで食べてくれる人がいるから楽しい」というロシャ家の思いを、ぜひ爽やかなこの春にご賞味ください。



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