3月はコンテのサンドウィッチを持ってお外へ!!
フランスで最も愛されるハードチーズ「コンテ」。



要塞熟成の奥深い味わい
誰からも愛される「コンテ」はフランス人にとって定番のハードチーズ。サンドウィッチにグラタンにと、家庭の食卓で大活躍します。フランスAOPチーズの中で最も生産量が多く、名だたるチーズ商たちがこぞって買い付けているのがマルセル・プティット社のコンテです。
通常6〜9ヶ月の熟成で販売されるコンテですが、じっくり熟成させることでより複雑な味わいを引き出すことができると証明したのは、同社の創業者であるマルセル・プティット氏です。今でこそコンテの官能評価は広く知られていますが、これらの複雑なフレーバーを発見して世に広めたのは、彼の偉大な功績です。
標高1,100メートルにある要塞を利用した「サンタントワーヌのカーヴ」は1年中温度湿度は安定しています。その中でコンテ1枚1枚に合った方法で手入れをしながら、そのポテンシャルを引き出す為にゆっくりと熟成されます。12ヶ月経った「コンテ ド モンターニュ」は、ミルクから引き出されたノワゼット、チョコレート、栗、コーヒーといった素晴らしい風味に満ちています。
フェルミエが主に取り扱うのは、8+(8ヶ月以上熟成)、12+(12 ヶ月以上熟成)、18+(18ヶ月以上熟成)の3種です(不定期で24ヶ月以上熟成の取扱いもございます)。プティット社ではエレガンス、サンタントワーヌ、シンフォニーとそれぞれ名前がつけられていますが、フェルミエでは分かり易いように数字にしています。8+は価格もお手頃で人気ですが、フルーティでふくよかなバランスのとれた味わいの12+がプティット社のおすすめです。ほんのりと蜂蜜のような甘みを感じるナッティな風味を、ブルゴーニュの白やシャンパーニュに合わせて是非お楽しみください。


時代を超えて活かされる創業者の先見力
マルセル・プティット氏が、小さな熟成会社を買収して会社を設立したのは1932年。1966年にサンタントワーヌのカーヴでの熟成に着手し、1974年には有機農法を取り入れたチーズづくりを始めました。当時は大量生産第一主義の時代でしたが、農業の近代化や工業化に反対を唱え、有機農業を応援し環境保護を守ろうとしたのです。時代の先の先を読む力は、世紀を超えた今の時代にも活かされています。
プティット社を支える「フリュイティエール(共同製造所)」は35軒あります。500軒の酪農家は製造所から半径25km以内で標高600m以上、1頭当たり3ha(かつては1ha だった)の放牧地が必要であるため、飼育する乳牛は50〜60頭に抑えられ、牛たちにとって最高の環境が整えられています。
フェルミエとの取引は2000年に始まりましたが、コンテを愛するお客様は確実に伸び続けており、これからの活躍がますます楽しみなハードチーズです。