アートの中に観るチーズ vol.64
「やっぱりチーズケーキが好き」

文・絵  間仁田 愛理(フェルミエ渋谷店)

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チーズケーキ、嫌いな人に私は出会ったことがない気がします。小学生のころ、ハマったらずっと作り続けるタイプの祖母が数年ほどレアチーズケーキばっかり作り続けていて、一時期レアチーズケーキを目の前にすると心が無になっていた私でもチーズケーキはやっぱり好きです。アメリカのベイクドチーズケーキみたいな生地が密でどっしり重いのも、ふわふわ軽いタイプも、もちろんレアチーズケーキも、なんでも大好きです。

最近読んでいる本に古代ギリシャの神々のお供えものの好みが書いてあるのですが、そこにチーズケーキが出てきました。古の神々もチーズケーキはお好きなようで、それぞれの神様のお好みに合わせていろんな種類のチーズケーキがあったようです。

「神によってケーキの好みはまちまちだった。プラコスとかプラコンタという名前で知られている軽くてサクサクしたケーキは、蜂蜜とヤギか羊のミルクのチーズを材料として作られており、また、固いケーキの中にパイ生地の薄い層が入るものもあった。これはデメテルとアポロのお気に入りのケーキだったという。」

これ以外だと、小麦粉・蜂蜜・チーズという今日のチーズケーキに近そうな材料から作るphthoisというチーズケーキは、ゼウスやアポロに捧げられていたそうです。またチーズと縁のある神様には中にチーズが詰められたケーキをお供えしていたようで、どんな味なのか気になりました…ひたすらみっしり詰まってたらすんごい重そうです。

ちなみにうちの祖母はその後数年かぼちゃのチーズケーキばっかり作っていたのですが、その時は不思議とうんざりしなかったです。今もたまに作っているのですが、久しぶりに食べたくなりました…。早く自由に動けて、会いたい人に会える生活に戻るといいなぁと心から願っています。

<出典>
「チーズと文明」ポール・キンステッド著 / 和田佐規子訳
(Brumfield 1997;Grandjouan et al.1989)