ブリア サヴァラン (アフィネ)
Brillat-Savarin Affiné
多くの人に愛されるふわふわの白カビチーズ
新型コロナの影響でライフスタイルは大きく変化しました。家族と自宅で食卓を囲むことが多くなり、チーズも誰からも愛されるふわふわの白かびに覆われたリッチなタイプが人気です。その中でも、トリプルクリームの「ブリア・サヴァラン」は多くのファンが定着しています。
著名な美食家の名前が由来
元祖のチーズはノルマンディー地方の小さな村のデュビュック家によって考案され、エクセルシオール(Excelsior)と呼ばれていましたが、パリの老舗チーズ店「アンドルゥエ」の創業者、アンリ・アンドルゥエ氏が1930年、弁護士かつ政治家で美食家であり、「美味礼賛」(1925年刊)の著者として知られるブリア・サヴァランを讃えるために改名したといいます。当時はクリームを加えたチーズは珍しく、瞬く間に評判になったのです。
世界が認めるデュラン社の白カビチーズ
デュラン社の創業は1969年。80年代にはフレッシュタイプのブリア・サヴァランの製造、販売を始めますが、1994年に両親の後を継ぎフィリップが製造責任者になると製法を伝統的手法に戻し、白かびをまとった熟成タイプの「ブリア・サヴァラン・アフィネ」に一本化すると同時にIGP(地理的表示保護)を申請しました。2000年には大きな投資をして工場を新設し、海外への輸出にも力を入れはじめます。
数々のコンクールで金賞受賞
2003年頃から市場が熟成タイプに重心を移し始めると、大きなコンクールにも出品し、次々と金賞を獲得していったのです。とろけるような舌ざわり、バターと生クリームの香りが心地よく、クリームのコクとほのかな塩気と酸味がバランスよく溶けていきます。
野心家のフィリップは2014年秋には近代工場を完成させ、生産力を強化していきました。2015年7月、コートドール地域がユネスコの世界遺産に登録。さらに、2017年1月19日には、念願のIGP を取得するに至りました。
ふわふわの白かびに覆われた美しい姿とクリーミーで上品なコクをもつブリア・サヴァラン・アフィネ。発泡ワインと一緒にいただくと舌の上で溶け、すばらしいハーモニーを奏でてくれることでしょう。