吉田牧場 岡山県
「ラクレット」

希少なラクレットをトロ〜リと溶かして
この10年間で日本のチーズ工房は300を超えるまでになりました。 個性あふれるオリジナルチーズが次々と生まれています。今回は吉田牧場(岡山県・吉備中央町)の「ラクレット」をご紹介します。

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いろいろ注文してくれるチーズ好きのおじいさん?

NHKの人気番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演したことがある吉田牧場の吉田さん。彼の生き方に共鳴する人も多いのではないでしょうか?  吉田全作さんは私がフェルミエ創業して間もない頃、いろいろなチーズを注文してくれる人でした。名前からチーズ好きのおじいさんかな?と勝手に想像していましたが、初めてお会いした時、同級生だということがわかり、急に親しみが沸いたことを懐かしく思い出します。

その注文はチーズ研究のため

全作さんは大学卒業後、4年余り会社勤めをしたあと、脱サラして岡山県中央の吉備高原に移住し、1984年に牧場を始めました。開業当初は牛乳生産をしていましたが、1987年に減産要求されたことがきっかけでチーズ製造に着手。当時は情報がない時代ですから、文献を読み、チーズを取りよせて食べて研究したといいます。フェルミエのチーズも好んで食べたのではなく研究のためだったというわけです。

土地に即したチーズづくりが評判を得る

がむしゃらな努力家の全作さんは岡山県内農業に貢献する青年農家を表彰する「矢野賞」を受賞し、その賞金50万円でカマンベール農家を視察しました。帰国後は日本の気候にあったチーズを製造するべく自家製乳酸菌の研究。傾斜地に向くブラウンスイス牛に変えていきました。生産される牛乳の質は飛躍的に向上し、安定したおいしいチーズは評判になっていくと同時に吉田牧場のチーズを求める人が増えていきました。

理想的なチーズ農家を目指して

しかし、儲けるために量産するつもりはなく、無理せず家族で協力して楽しみながらやっていきたいと、彼の考えはブレることはありませんでした。彼が仕事に没頭できるのは、理解があるすてきな奥さま、千文さんのおかげだと思います。開業してから休むことなく2人で牛の世話、チーズ製造から発送までやってきましたが、今は後継者となった息子の原野君夫妻が加わり4人で仲良く仕事されています。海外のチーズ農家のような光景は微笑ましく、幸せを感じます。

吉田牧場のラクレットはチーズ製造を始めた頃からの看板商品です。全国にファンが多いのは、スイスのラクレットのようにしっかりした味わいだからだと思います。家族そろってラクレットを楽しんではいかがでしょう?

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