12月、今年ラストはオーヴェルニュの「トム ド リラック」で締めくくり。
「トム ド リラック」は標高500メートル以上の高地で採取された「山の牛乳」認証を受けた牛乳のみで作られた味わいの滋味深さを感じてみてください。


フレッシュさが魅力のアルザス産ピノ・ノワールやライ麦パンに合わせて
2025年ラストのおすすめチーズを飾るのはフェルミエ初登場!フランス中南部、オーヴェルニュ地方にあるデュロー社が熟成する素朴で力強い味わいの2ヶ月熟成のセミハード。リラック村のミルクを使い、ゆっくりと熟成させることでナッツのような香ばしさが生まれます。伝統を受け継ぐ自然派チーズとして、シンプルなパンや軽い赤ワインと合わせるのもおすすめです。
オーヴェルニュ地方で4代続く万能チーズメーカー
「デュロー社(DUROUX)」
オーヴェルニュ地方で4代続くデュロー社(DUROUX)は、1936年に設立され、当初は主にチーズの熟成を専門にスタートしました。近隣の農場から牛乳を集め始め、カンタルの製造を第2次世界大戦後より開始し、1950年代に入り、リアック=ザントゥリー村にチーズ工場と家族の家を建設しました。経営が軌道に乗ってきた1980年代には前述の廃線になった鉄道トンネルをカーヴとして再利用し始め、伝統的な自然熟成を行ってきました。色々なチーズの製造にも着手し、パヴェ コレジアンなどの魅力的なチーズたちが誕生したのです。


2000年代に入ると、ますますチーズの生産は多様化し、熟成庫だけでなく、包装作業場、管理事務所、小売店などを収容する2,500㎡の建物を新たに建設しました。歴史的伝統と近代的なテクノロジーを上手く融合させ、チーズコンクールで幾度もメダルを受賞するようになり、企業としての認知度や信頼は向上しました。今日まで、創業者のルイから、ポール、ジャン、2012年からはシプリアンにバトンが継承され、4代に渡りデュロー社の伝統は受け継がれています。
現在、同社と提携している50ほどの牛乳生産者は、すべてデュロー社から30km圏内に位置し、ミルクの回収はデュロー社のタンクローリーによって直接行われます。農場での搾乳から製造工場での生産までの時間が短縮され、牛乳の品質管理が容易になり、生産者との信頼関係が築かれているのです。すべての工程に情熱が注がれるデュロー社がつくるチーズの別格の美味しさをぜひお試しください。
