7月の盛夏!!
夏の定番ウォッシュを爽やかな白ワインと。

“夏のモンドール”の名にふさわしい味わい。

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サヴォワのマニゴ谷で生まれた夏にぴったりのウォッシュタイプ。

“夏のモンドール”と呼ばれる「マニゴディーン」。ここ数年で日本でもすっかり定着したウォッシュチーズです。生産者は、サヴォワ地方が誇る熟成業者のパカール社。夏はハイキング、冬はスキーを楽しめる観光地としても有名なサヴォワ地方に位置する人口1,000人ほどの小さな村Manigod(マニゴ)に本社を構え、世界中にサヴォワのチーズを送り出しています。
このマニゴディーンは、パカール社の誇りとも言える熟成60日未満の無殺菌乳製の「ルブロッション」をアメリカに輸出することができないため、ルブロッションと同じ製法で最低熟成期間を満たして世界に届けるために生まれたのだそうです。

毎年6月頃になるとアルプスは一面緑豊かな牧草地となり、牛たちにとってまさに楽園となります。アルプスの豊かな牧草を食んだ牛の無殺菌乳を使い、朝と夕の1日2回、ルブロッションと同じように搾乳するごとに製造されます。そして、農家で1週間熟成された後、パカール社のカーヴに移されて追熟されます。側面をエピセアで巻き、エピセアの棚で反転させ、なんと25回も丁寧にブラシで表面を洗い、擦って完成させていくのです。こうしてじっくりと熟成させることにより、ルブロッションにはないエピセアの香りをまとっていくというわけです。「マニゴディーン」とはマニゴ人という意味の女性形。ちなみに男性はマニゴダン(Manigodin)となります。
猛暑が当たり前になってしまった近年の日本ですが、今年の夏は、エピセアの香りを存分に楽しみながら、とろりと熟成した生地を、すっきりした辛口の白ワインと合わせて爽やかにお楽しみください。

サヴォワ地方の伝統を守るパカール社。

パカール社の創業者、ジョセフ・パカール氏はルブロッション農家に生まれ、幼少期から培った経験、知識と技術を生かし、18年にわたり熟成士として協同組合で腕を磨きました。そして1990年、サヴォワに誇りを持つジョセフは、故郷マニゴ村にサヴォワチーズ熟成専門業者として独立。トーヌ渓谷にある30軒の農家や小さなフリュイティエール(チーズ製造所)の職人とも協力して、チーズ熟成の研鑽を重ねていきました。
2000年からは2人の息子、兄のジャンフランソワが営業を、弟のベルトランが熟成の仕事に加わり職人技を受け継ぎ、家族の力を合わせて変わらぬ品質を保ち続けています。1993年にパリ農業コンクールに始めて出品して以来、パカール社の熟成したルブロション、シュヴロタン、アボンダンスなどが毎年メダルを獲得し、2004年には本大会で最優秀賞も獲得するほど評価され、世界中の名だたるチーズ商たちに括目されています。

▼ Fermier Buyer’s Comment
 〜 フェルミエ バイヤーズコメント 〜

■「マニゴディーン Manigodine」
 〜 初夏を感じるサヴォワのチーズ 〜

バイヤーズコメント第3弾!!第3営業部(小売店様担当)の柳生柚子と申します。
お会いしたことのある方も、初めましての方もいらっしゃるかと思いますが、改めましてよろしくお願いいたします。
フェルミエに入社して約7年間、これまで沢山のチーズを食べてきましたが、パカール社さんの熟成したチーズは、その美味しさにいつも感動させられます。アルプスの山々の風景がイメージされる草や木の香りと、ミルクのとっても濃厚な味わい!「チーズにはこんなにも味わいが深いものがあるんだな〜。」と。
今回、7月のおすすめはそんなパカール社さんのオリジナルチーズ“マニゴディーン”。
チーズの面白いところは、作られた土地、動物、季節、その年の気候、熟成度合などによって、色々な顔を見せてくれることだと思っています。パカール社さんの熟成するチーズは全てサヴォワ地方のもので、無殺菌乳、農家製というこだわりがあるそうです。サヴォワで育った牛の絞ったままのミルクを使い、その農家でチーズを作り、その土地のエピセアの樹皮を巻いて熟成するのです。そんなこだわりによって、その土地でしかつくることができない、その時にしか楽しめない味わいを日本に届けてくれています。
パカール社はアルプスの高地にあるので、辺りでは春から夏にかけて風味豊かな高山植物が育っています。栄養たっぷりの草を食べた牛のミルクでつくるチーズを食べると、濃厚で複雑な旨味が押し寄せ、一気に初夏のフランスを訪れたかのような気分になります♪
皆様にも、今年の夏のサヴォワ地方アルプス山脈の風景を思い浮かべながらチーズを召し上がっていただき、より一層の美味しさや楽しさを感じていただければ嬉しいです!

■「マニゴディーン」のカット・保存方法

<カット方法>
柔らかく、粘着質なタイプのチーズですので、カットには細身の刃をもつナイフが適しています。

<おすすめ器具(製品)>
オリジナルナイフ、コンパクトナイフ

<保存方法>
包装資材:アルミ箔、セロファン、ラップ、小分け容器など
温度:10℃以下
保管方法:冷蔵庫の冷気吹き出し口の近くや他の食材からは離して保管をおすすめします。
注意点:状態(色、香りなど)を確認しながら時折包み替えを推奨いたします。
品質・状態:● 保存の際には、乾燥しないように切り口をアルミで覆い、購入した時に包まれていた専用紙で保存するか、ラップで包むと良いでしょう。
     ● 匂いが気になる場合は、他のチーズや食品に移らないよう別のタッパー等に分けて保存しましょう。