10月はいよいよ「モン ドール」のスタート!!
普通にそのまま食べるのも美味しいですが、アイデア次第で色々楽しめるのがモンドールの醍醐味!!



“フォンドール”にして愉しむのも寒い季節のお楽しみ
チーズの名称はドゥー県の最高峰「モン ドール」に由来、「黄金の山のチーズ」とも呼ばれています。エピセアの樹皮で巻き、エピセアの棚の上で熟成させながら、定期的に反転、塩水で洗い、木箱に入れます。規定により毎年8月15日~翌年3月15日に製造期間が限られている、秋冬定番のウォッシュタイプのチーズです。ある程度熟成が進んでいるものには自然なカビが生えることがあり、またチーズと木箱の境目が黒くなっている部分がありますが、これはエピセアの樹皮で、これにより特有の香りがついています。1個あたり400gというのは一度にお召し上がりいただくにはちょっと多い量かもしれませんが、残った場合は容器ごとラップ、乾燥しないようにして冷蔵庫へ。二度目は白ワイン、ニンニクやパン粉を加えてトースターへ。Fondue au Mont d’Or(フォンドール)でお召し上がりください。
こだわりの熟成庫(要塞)を持つアルノー社
1907年創立のジュラの熟成業者、アルノー社。数々の賞を受賞しているモン ドールや、同じジュラ地方でつくられているラクレットにも定評があり、工場はモンドール山のすそ野の町、ドゥー県のロンジュヴィル・モンドールにあります。 コンテの熟成を中心に同地域のA.O.P(アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ/原産地名称統制)チーズも製造しています。
アルノー社の熟成庫「Le Fort des ROUSSES」は、標高1,150mに位置し、敷地は5万㎡以上、元は3,500人収容の要塞から1997年に10万個以上のコンテを熟成する熟成庫へと改装しました。今でも拡張と進化を続けているこの熟成庫(要塞)は、「Jura Flore」ブランドの象徴的存在です。近年完成した熟成庫には、フランスの英雄「ナポレオン」の名が付けられていることからも、熟成庫に対する自信と誇りが感じられます。


3代目のジャン・シャルル・アルノー氏は元INAO(国立原産地名称研究所)の会長であり、ヨーロッパチーズ業界の重鎮。アルノー社のモン ドールは現在も伝統的手法を忠実に守り、カードは銅鍋でつくられ、木製の棚の上で熟成されています。