10月はハロウィンシーズン!!
かぼちゃパウダー塗しの
新商品ハードタイプ。
ハロウィンのかぼちゃのイメージにぴったりの「ペールラ アラ ズッカ」。
アイデア次第で色々なお料理に役立つ牛乳&羊乳の混乳製万能ハードタイプ。
過ごしやすい秋の季節に爽やかな白ワインとご一緒に。
リゾットやパスタなどに擦りおろしたり、
葡萄などの酸味を感じるフルーツにもよく合います。
フェルミエのお客様には、水牛乳製のジューシーな「モッツァレッラ ディ ブーファラ」や、刻んだカードとクリームがたっぷり詰まった人気商品の「ブラッティーナ」などで知られるマダイオ社。フレッシュチーズの存在感が際立つ同社から、かぼちゃパウダーを塗された混乳製(牛乳・羊乳)ハードタイプ「ペールラ アラ ズッカ」がやってきました。
原材料にかぼちゃを使用していますから、名前にZucca(かぼちゃ)と入っていますが、Perla(真珠)と入れたのは、このチーズに郷土愛を込めた貴重なものであるとの思いからだそうです。大きさは300gほどのお手頃サイズで、高品質な牛乳と羊乳の絶妙なバランスに、表面のかぼちゃパウダーと粗挽き胡椒が甘みと辛みを与えています。
イタリアは、ヨーロッパの中では比較的かぼちゃの生産が盛んで、マダイオ社が位置するサレルノ県のエボリ村では、夏の収穫後は1年中身近にあって、キッチンで重宝するとても大切な野菜として扱われています。このチーズにパウダーにして塗されているかぼちゃは、IGP(地理的表示保護)認証を獲得しており、充分に天日干しされ、糖分やビタミンをはじめとした栄養素も高く、5ヶ月熟成の内、後の2ヶ月はこのかぼちゃパウダーを塗された状態で熟成されます。こうすることでチーズの保存性も高まり、さらに熟成の段階でチーズには木の香りも加わり、絶妙な味の調和になるそうです。
ワインを合わせるなら若めで軽やかな白ワインやロゼワインを。葡萄などの酸味を感じるフルーツにもよく合い、リゾットに入れたり、パスタに擦りおろしたりしてお料理のアイテムにするのもおすすめです。このチーズの生産はまだ7年ほど。地元での展開のみであったため、今回フェルミエで取り扱うのは初めてです。このハロウィンシーズンにぜひお試しください。
故郷のチーズ文化を守り続けるマダイオ社。
マダイオ社はカンパーニャ州最南端、サレルノ県の小さな村、エボリ村にある家族経営の会社です。4代目のアントニオ・マダイオ氏まで続く伝統を誇り、代々父から息子へと引き継がれてきた製造・熟成の技術を用い、大自然に囲まれた環境の中、近代的な衛生管理の行き届いたアトリエで牛、水牛、羊、山羊の乳を使用した南イタリアならではの伝統的なチーズやオリジナルチーズをつくっています。地下の熟成室は美しく、適度な水分を与えるためのシステムは中央に敷いた丸石が水分を吸い上げるかのように濡れていきます。その様子は芸術的でさえありながら、自然に湿度を保つことができるようになっています。ハーブなどのアロマを纏わせたチーズは熟成により旨味も引き出されています。また素朴な地元のチーズを洗練させて世に送り出したセンスは、世界中のシェフや食通たちにも認められています。
長期熟成のチーズは、アトリエから少し離れた山村カステルチヴィタ(Castelcivita)のカーヴで自然の立地を活かしながらも科学的な熟成管理を行っています。オリーヴ畑がどこまでも広がる山道と、山肌に沿うように建物が集まるこの地域は標高600メートルに位置し、先史時代には住居として利用され、地下に広がる約2kmの洞窟は寓話や怪談の舞台になっているそうです。アントニオさんは生まれ故郷であるこの地を愛し、腕の立つ多くの生産者たちから購入したチーズを熟成させ販売する熟成士として、故郷の素晴らしいチーズの伝統を守り続けています。