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今月のチーズのお話

2021 November

ブリ ノワール /ロワゾー熟成 Brie Noir LOISEAU
ブリ ノワール /ロワゾー熟成 Brie Noir LOISEAU

掲載日:2021/11/17

ブリ ノワール /ロワゾー熟成 Brie Noir LOISEAU

ブリ ノワール /ロワゾー熟成 Brie Noir LOISEAU 

ブリ・ド・モーとは兄弟とよばれるブリ・ド・ムラン。通常の4週間熟成からさらに5ヶ月の熟成を重ねています。その名の通り黒みがかった(=ノワール)ブリの水分はほとんど飛び、厚い外皮とみっちりと詰まった緻密な生地は、ずっしりとした重みをもっています。
 製造に手間暇がかかり、豊かな芳香と濃厚な味わいの 「ブリ・ド・ムラン」は生産量は少ないものの人気があります。熟成が進むにつれて表皮は赤茶っぽくなりますが、それを追熟したのが「ブリ・ノワール」です。通好みの「ノワール」を紹介して10年以上が経ちますが、日本でも少しずつファンが増えてきました。
 今回ご紹介するこのブリ・ノワールの生産者は、パリから100km以内のイル・ド・フランス地域圏に位置し、ガストン・ロワゾ―氏によって第一次世界大戦の終わり頃に、ブリーチーズの生産を中心に事業を開始した「ロワゾ―社」です。熟成販売を行う会社ですが、特にブリ・ド・ムランの熟成にかけては誰もが認める実力派です。2代目のジャン・クロード氏は、かつてブリ・ド・ムラン騎士団の会長を務めておりました。現在ロワゾー社は3代目のソフィーと夫のサミュエルに受け継がれ、今に至り多くのチーズ通をうならせ続けています。ブリ・ノワールは、このロワゾ―社が得意とするブリ・ド・ムラン(通常の4週間熟成させる)をさらに5ヶ月程の熟成を重ねたもの。ブリ・ド・ムランは石灰石の土壌や湿った谷の生産地の特徴からくる独特の風味がありますが、そこからさらに熟成を進ませたことにより、その表皮は黒みがかり(=ノワール)、ブリの水分はほとんど飛び、厚い外皮とみっちりと詰まった緻密な生地は、ずっしりとした重みをもっています。ハードタイプのように硬く締まった身から強めの味わいを想像しますが、塩気も丸みを帯び、少し辛味を感じることもある深い味わいに仕上がっています。
 ワインを合わせるなら、ソーテルヌや甘口のロゼワインとの相性が好まれます。もし、キノコを思わせるような味わいが強くなってきたら、皮を剥いで食べるのも生産者からのおすすめ。その際のワインとのマリアージュは、芳香豊かな赤ワイン、白ならシャブリを合わせると、よりお楽しみいただけるそうです。