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今月のチーズのお話

2021 May

デリス デ カバス Délice des Cabasses
デリス デ カバス Délice des Cabasses

掲載日:2021/05/06

デリス デ カバス Délice des Cabasses

デリス デ カバス Délice des Cabasses 

「カバスの最高の喜び」と名づけられたフレッシュな羊乳製チーズ。羊乳本来の甘みとコクがふんわりと広がり、優しい余韻を残します。厳しい環境の土地にあって“農民のチーズ”であった「ペライユ」をブランドとして確立させた、生産者のドンブルさんの情熱と愛情が、この優しいチーズにも表れています。
 大自然に囲まれたカルスト台地「グラン・コース国立公園」。標高は850メートル以上、高い山々は在りませんが、冬は雪が降るほど寒く、夏は乾燥して焼けるような暑さになります。痩せた土地では充分な農作物を得ることは難しく、羊を飼うしか生きて行く道がありません。
 ジャン・フランソワ・ドンブル氏はパリで仕事に就きますが、1981年、妻ロジーヌとともに過疎化の進む故郷カバスに戻り、チーズ製造を学びます。翌年には購入した古い農家に少しずつ手を加えながら羊小屋を作り、1984年にはチーズ製造をスタートさせました。初めてドンブル夫妻にお会いしたのは1996年2月、隔年パリで開催される「サロン・デュ・フロマージュ」ですから、もう25年も前のことです。その時、ペライユの美味しさは勿論のこと、ドンブル夫妻のお人柄に魅了され、早速翌年の初夏に訪ねたことを懐かしく思い出します。ジャン・フランソワは、ペライユをAOP(当時はAOC)に昇格させようと仲間を集めて協会をつくり、政治家を味方につけてプロモーションを行い、ロジーヌは村議会の議員として地域を活性化して過疎化を食い止めようと活動していました。
  2006年3月、フェルミエ20周年の節目に初来日くださったドンブルご夫妻。お祝いにとプレゼントしていただいたのが塩をしてないフレッシュの「デリス・デ・カバス」でした。濃厚でほんのり甘く、まるで上等なお菓子のよう。ハチミツやコンフィチュールを添えていただくのがおすすめです。ドンブルご夫妻はパリで開催されるサロンでお会いしますが、仕事は3人の子供たちに受け継がれています。長女のルーシーは営業、次女エリーズは製造担当、末っ子のシャルルが羊の担当です。両親の働く姿を見て育った3人は地元活性化のために現在でも一生懸命です。そんな情熱が温もりある旨味を生み出すのでしょう。濃厚な羊乳フレッシュ「デリス・デ・カバス」を、皆さまのお好みのスタイルで味わっていただきたいと思います。