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今月のチーズのお話

2021 February

ラ ロッサ La Rossa
ラ ロッサ La Rossa

掲載日:2021/02/17

ラ ロッサ La Rossa

ラ ロッサ La Rossa 

和菓子を思わせる桜葉に巻かれ赤いリボンで結ばれた姿。爽やかな シェーヴルと桜の香りが見事にマッチした味わい。ピエモンテ産の 桜葉から移る香りも芳しく、塩味もほどよく効いています。
 殺菌効果や保存のために葉っぱで包む文化は世界共通のものです。イチジクの葉っぱでロビオラを包んだ「ロビオラ・フィア」を今月のチーズとしてプロモーションしたのが2001年ですから、もう20年の歳月が流れました。イチジクの香りがチーズに移り染み込んだ深い味わいに、ファンがじわじわと増えていきました。そんな中、ブラ祭りに合わせてコーラさんを訪ねたのは2003年のことです。グラッパに漬け込んだイチジクや胡桃、栗が保存されているアトリエで、笹、柏、桜の葉で包んだ日本の伝統菓子の話をしたところ、コーラさんの目が輝いたことが「ラ・ロッサ」誕生のきっかけに。桜ならピエモンテにもあるよ!と話はどんどん具体化し、2004年には製造開始することになりました。試作を幾度も繰り返し、ようやく出来上がったチーズが「ラ・ロッサ」と名付けられ、とうとう日本に届きました。桜の香りが漂うすばらしい出来栄えに感動したのを懐かしく思い出します。2005年のブラ祭りでは、試食したチーズ商たちの評判も上々、この感動的なチーズは多くの人に知られるようになりました。
しかし、ラ・ロッサはそこで止まらず更に進化します。柔らかで食べることができる日本の桜葉でつくったらもっと美味しいのではないかと、西伊豆産の「オオシマザクラ」の塩漬けを空輸することになったのです。日本の桜葉で包んだ「ラ・ロッサ」の試作も繰り返され、2006年3月、フェルミエ20周年を記念してのリリースに至りました。日本人が食べやすいようにと小さめのキューブ型、チーズと一緒に召し上がってほしいと、刻んだ桜葉も中に入れました。こうして桜の香り漂うおしゃれなチーズが完成したのです。その後、キューブ型が熟成で形を保つことが難しいと解り、翌年から現在の形になり、刻んだ桜葉も混ぜないものに変化しました。しかし日本の桜葉で包んだものは東日本大震災後の原発事故のため輸出禁止、2012年で終売となったのです。現在はイタリア産の桜葉を使用しているため葉っぱごと召し上がっていただくことはできませんが、中までしっかり染み込んだ桜の香りに春を堪能していただけることでしょう。