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今月のチーズのお話

2020 August

オッソー イラティOssau-Iraty
オッソー イラティOssau-Iraty

掲載日:2020/08/03

オッソー イラティOssau-Iraty

オッソー イラティOssau-Iraty 

「オッソー・イラティ」の名前は、産地であるバスク地方の“イラティの森”とベアルン地方の“オッソーの谷”からつけられています。アグール社はスペイン国境に近いバスク地方の美しい草原にある家族経営の工房です。目が詰まりよく締まったしなやかな生地は、ふくよかなコクと自然の滋味にあふれています。
1980年にAOC(現AOP)を取得したオッソー・イラティ。スペインと国境を接するピレネー山脈の麓、ピレネー・ザトランティック県のベアルン地方が生まれ故郷です。この地方に在る“ オッソーの谷” とバスク地方の“ イラティの森” から命名されました。

アグール社の創業はAOCを取得した翌年、1981年のことでした。大手乳業会社は存在していましたが、地元民による企業は珍しかった時代、ジャン・エチュレク氏は羊乳を分けてほしいとイラティの農家の人たちを説得し、25 軒の農家から乳を集めてスタートしたといいます。チーズの型の中央に入れられた土地の羊、マネック・テット・ノワールの角こそが、伝統を守り抜く決意の象徴でした。ジャンは2011年、60歳という若さで亡くなってしまいましたが、ジャンの意思を息子のペイヨがしっかりと継ぎました。バスク文化とオッソー・イラティを多くの人に知ってほしいと、古い道具などを集めた博物館をつくり、更にイラティの森の中にチーズ工場を建設します。森にある農家の減少や衰退を食い止めたい、森の中だからこそ良い乳を集められることを示したい、こうして放牧地の
近くに工房を建てることにしたのです。ペイヨは大学卒業後、一旦はパリのコンサルタント会社に就職します。経営をしっかり学んだ後、2001年に故郷に戻ってからは得意な英語を生かし輸出に力を入れてきました。スペイン語はもちろん、農家の人たちとはバスク語で話をすることができますから、農家との絶大な信頼関係が築けたのだと思います。

バスク地方では新型コロナウィルス感染はみられず、平穏な生活を送られているそうですが、流通が止まったためチーズが動かずカーヴの中が満タンになってしまい、ひとりでも多くの方に食べていただきたいとのメッセージが届いております。春は羊の出産ラッシュですから、生産量の一番多い時季と重なってしまったので尚更です。

今回ご紹介するのは昨年製造された約1年熟成のものです。オッソー・イラティらしい濃厚な旨みをもち、余韻には蜂蜜のようなまろやかな甘さが感じられます。ブラックチェリーのジャムを合わせるのが定番ですが、ブルーベリーを裏ごししたソース「クーリー」を少しつけて召し上がっていただきたいと思います。