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今月のチーズのお話

2017 June

ブリア サヴァラン フレ Brillat-Savarin Frais
ブリア サヴァラン フレ Brillat-Savarin Frais

掲載日:2017/06/26

ブリア サヴァラン フレ Brillat-Savarin Frais

ブリア サヴァラン フレ Brillat-Savarin Frais 

1930年パリのチーズ商「アンリ・アンドルゥエ氏」によって命名されたこのチーズ。かの有名なフランスの美食家の名前にちなんで名づけられました。さわやかな酸味と、とろける様ななめらかな口当たりは、大変食べやすくどなたにも好まれます。
 1930年、パリの大御所チーズ商、アンリ・アンドルゥエ氏(ピエール・アンドルゥエ氏の父)が命名したと言われる「ブリア・サヴァラン」。もともとはノルマンディー地方でつくられていた高脂肪のチーズ、「エクセルシオール」にヒントを得てつくられたとチーズの本には書かれています。エクセルシオールがどのようなチーズだったかは知る由もありませんが、乳にクリームを足したチーズは当時としては非常に珍しく、人々の話題をさらったことは間違いないでしょう。政治家で美食家のブリア=サヴァランは「美味礼賛(1825年刊)」の著書において“ チーズのないデザートは片目のない美女である” という名言を残しています。(「片目」が差別用語であるため、握りしめない握手のようだ、と置き換えられています。)
 ブリア・サヴァランはノルマンディーで生まれたにもかかわらず、生産の中心はいつしかブルゴーニュへと移っていきました。熟成タイプのものは、1990年後半から伝統的手法で製造し海外への輸出に力を入れてきたデュラン社が有名で、2004 年以降パリ農業見本市のコンクールにおいて金賞受賞を重ねて脚光を浴びています。しかし、フレ(フレッシュのフランス語)のブリア・サヴァランの製造にかけては、なんといってもランセ社が抜きん出ているといえるでしょう。クリームを添加しているのにさわやかな酸味があり、まろやかなチーズケーキのようなコクのある味わい。チーズ初心者の心を鷲づかみにしてきたのもうなずけます。フェルミエの人気商品でもあるドライパパイヤやクランベリーをまぶしたもの、また、ハーブやトリュフなどを使ったアレンジ編も好評でしたが、2017年1月19日に念願のIGP(地理的保護表示)を取得。それ以降、アレンジしたチーズはブリア・サヴァランを名乗れなくなりましたが、IGP 取得による経済効果は当然あがることが予想されます。
 美食家、ブリア=サヴァラン氏の名前にあやかってつくられたお菓子「サヴァラン」は誰もが知っているほど有名ですが、チーズの「ブリア・サヴァラン」にも今後は大いに期待がもてそうですね。