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今月のチーズのお話

2016 March

クーロンヌ ロッシュワーズ
クーロンヌ ロッシュワーズ

掲載日:2016/03/28

クーロンヌ ロッシュワーズ

クーロンヌ ロッシュワーズ 

「クーロンヌ」とは「王冠」という意味。このチーズがつくられる土地は13世紀中頃には、フランス国王の住居であるお城がありました。王冠のように真ん中に穴のあいたユニークな姿が印象的。表面には灰がまぶされています。
ロワールの渓谷、アンドル=エ=ロワール県にあるロシュ城(Château de Loches)は岩山の上に築かれた城で、ロワールの城に比べるとやや優雅さに欠けるものの、戦略的にも重要な位置を占めたとして知られています。
ロシュの王冠(クーロンヌ)と名付けられたドーナッツ形のシェーヴルを開発したのは、ロシュ城に近いビシュ農場のジャン・クロード・フラヴァル氏です。
ビシュ農場の歴史は浅く、まだ65年ほどしか経っていません。
彼のご両親は1951年、わずか24haの土地を買い農業を始めたそうです。当時は当たり前のことでしたが、畑ではシリアルもつくり、数頭の牛や山羊、鶏や鴨などを飼育しながら慎ましく暮らしていました。
1980年、ご両親は牛を売り払い50頭の山羊を飼うことを決心し、同時にチーズの生産者となりました。
トゥーレーヌの南に位置するビシュは、サント・モール・ド・トゥーレーヌの生産地区であると同時に、熟成会社からの要請もあり製造したチーズを熟成会社に販売する土地でもあったのです。
ご両親が1986年に引退すると、ジャン・クロードがその跡を継ぎ、1992年までサント・モール・ド・トゥーレーヌを製造していました。
しかし、向上心の強いジャン・クロードは少しずつオリジナルチーズの開発を手掛けるようになります。
こうして彼のチーズはロワール地方のチーズ商たちの目にとまるようになっていきました。
クーロンヌ・ロッシュワーズを成功に導いたのは、2007年のカゼウスアワードでの優勝、さらにMOF受賞の栄光に輝いたロドルフ・ル・ムニエ氏の尽力に拠るものでした。クーロンヌ・ロッシュワーズの需要が急激に伸びたことで類似の「クーロンヌ・ド・トゥーレーヌ」が生まれましたが、真価がわかる人はやはり、「ロッシュワーズ」の本物の味わいを求めるのだと口を揃えます。
美しい姿や生地のきめ細かさ、まろやかさ、クリーミーで上品な味わいを称えるのです。シェーヴルが旬を迎える季節、ぜひロワールのワインと合わせてお楽しみいただきたいと思います。