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今月のチーズのお話

2014 December

ゾレット
ゾレット

掲載日:2014/12/01

ゾレット
Dzorette

搾りたての無殺菌乳を使い丁寧に手づくりされた「ゾレット」。樅の葉をのせて熟成される香ばしい生地が1月のご紹介で大好評をいただき、ご要望にお応えしての再入荷になりました。生産者は何年ものあいだ、薄い円盤型の白かびチーズをつくり続けてきたチーズ工房「フロマージュリー・フルレット」。秋のご紹介で大人気だった「トム・フルレット」の生産者として皆さまもご存知ですね。
「ゾレット」は樅の木の季節、クリスマスにもっとも需要が高まるチーズでもあります。ゾレット誕生のお話をしてくださったのは、同社のミッシェル・ビュロー氏。クリスマスのパーティに酔っぱらった勢いから、白かびチーズを暖炉横のクリスマスツリーに落としてしまったのがきっかけだそう。翌朝、そのチーズを食べてみると樅の香りをまとってそれは美味しくなっていたというのです。これをきっかけに研究熱心なミッシェルは、樅の木の葉でチーズを熟成させることを思いつき、研究を重ねていきました。とうとう完成したチーズは「ゾレット=小さな森」という相応しい名前を付けられ、白かび&樅の木のイメージからでしょうか、クリスマスには欠かせない大評判のチーズになったというわけです。
工房はスイス西部、湖と山に囲まれたヴォー州の小さな村ルージュモンにあります。四方を山に囲まれたルージュモンは、古くからアルパージュも盛んに行われてきました。スイスで第一番目にAOPを取得したレティヴァもすぐ近くです。夏の間はアルパージュのシャレでチーズを製造する人も多いためミルクの処理量はさほど多くありませんが、冬はその量も増え、また需要が増す時期でもあるため、ソフトタイプのチーズを中心に製造されるようになったのでしょう。高品質のミルクは殺菌せず、スターターまでも自家製にこだわる徹底ぶりです。会社のトレードマークはお花を咥えた牛。この会社を代表するチーズが「トム・フルレット」ですから、その包装紙には同じロゴの牛が印刷されているのです。2001年のスイスチーズアワードにおいてソフトタイプで見事グランプリになって以来、スイスのチーズショップではどこでも置いてある人気のチーズになり、その名を広めました。
森の香りをちりばめた「ゾレット」は、口に含むとミルクの旨みがじんわりと膨らみます。美しい針葉樹の森が目に浮かぶような樅の香りと白かびのコク、存在感ある個性的なチーズをお楽しみください。