【フェルミエ オンラインショップ】
http://fermiershop.com


フェルミエ各店舗の営業について
https://fermier.co.jp/news/detail.php?news_id=80

今月のチーズのお話

2003 August

掲載日:2003/08/01

Oveja al Romero/オベハ アル ロメロ

Oveja al Romero/オベハ アル ロメロ

Oveja al Romero/オベハ アル ロメロ
 イベリア半島の中央に位置するカスティーリャ=ラ・マンチャ州は、メセータ(大地)と呼ばれる荒涼とした風景が広がっています。ラ・マンチャとはアラビア語で「乾いた土地」という意味があるように赤茶けた大地をイメージしますが、大陸性気候のため冬から春にかけて緑豊かな牧草に恵まれます。 スペインを代表する「ケソ・マンチェゴ」はセルバンテスの「ドン・キホーテ」にも登場するほど国民的なチーズですが、それ故に品質によって価格もまちまちです。現地のマーケットでは、作り手の異なるものや熟成度合いの異なるものなど、数十種類も並んでいて驚いたことがありました。ケソ・マンチェゴ(ケソはチーズの事)は必ず土地の羊「マンチェガ種」の全乳でつくらなければなりません。無殺菌の乳を使用する手作り(アルテサーノ)と低温殺菌乳を使用する工場製のものとふたつのタイプがあることも特徴です。 6月初旬、ラ・マンチャ地方の大手乳業会社4社のひとつコケム(COQUEM)社を訪ねました。スペイン初の共同組合として1960年に創業しました。現在856軒の農家と契約しており、年間2000万リットルの乳を集荷、2500トンのチーズを生産する大規模工場です。そして約80%がケソ・マンチェゴになるのですから、いかに国民的チーズかは想像していただけるでしょう。 「オベハ・アル・ロメロ」は、約5年前に開発されたCOQUEM社のオリジナル商品です。アイディアはフランスのチーズから、とタネをあかして下さいましたが、もしかしたらコルシカ産の「フルール・ド・マキ」や「ブランダムール」だったのかもしれません。製法はケソ・マンチェゴと同じですが、DOPを名乗れないため、オベハ・アル・ロメロ(羊乳チーズ、ローズマリー風味)と呼ばれます。熟成期間は約3ヶ月。ラ・マンチャの大地で育った力強いローズマリーの香りが中まで浸透して、それはそれは爽やかなチーズになりました。お洒落なカゴ入りが人気の秘密です。※チーズの製法は「ケソ・マンチェゴ」と同じですが、正式にはDOPを名乗れない為、「オベハ・アル・ロメロ」(羊乳チーズ・ローズマリー風味)と改名致しました。